
飼い主と犬のアロマテラピー
植物から抽出された精油を使って心身の健康やリラクゼーションを促進する自然療法、アロマテラピー。人間にはもちろん、犬猫にとってのお悩みにも心地よく寄り添い、自己再生能力を高めてくれます。
飼い主と犬のアロマテラピーについて、トリマーであり、ペットアロマテラピストとしても活躍する山川麻里奈さんにお話を伺いました。
ーーワンちゃんも人間と同じように様々なストレスを抱えていることが多いようですね。
「そうですね。毎日の生活の中で少なからず環境の影響を受けたり、お留守番での寂しさなどからストレスを溜め込んでいるケースが多く存在します」
ーーストレスからくるトラブルに対し、アロマテラピーはどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。
「ワンちゃんも私たちと同じように香りと経験を結びつけて記憶します。安心している状態、楽しんでいる状態のときにアロマテラピーを用いると、その香りとプラスの感情がともに記憶されるもの。その香りを嗅ぐだけでリラックスしたり、楽しい!と感じるようになります」
ーー実際、麻里奈さんはどのようにアロマテラピーと出会ったのでしょうか。
「息子が小学校に入学してすぐ、心因性の喘息で不登校になってしまったときです。祈る思いで病院に行ったのですが、一方で薬を与え続けることに疑問を感じました。そこで出会ったのがフランス式のアロマテラピーです。フランスではメディカルアロマとも言われ、例えばユーカリだと鼻のとおりをよくしたり、ラベンダーは火傷の応急処置になったり…と、お薬的に使われています。息子にもアロマでケアをしたら、とてもよくなりました。植物の香りが作用したのはもちろん、オイルを使ってマッサージしてあげることで、安心感につながったのだと思います。
それから一緒に暮らしているワンちゃんも含め、家庭の救急箱のように考えており、何かあった時にすぐに病院に行って薬に頼るのではなく、アロマの力を信じるようになりました」
ーーワンちゃんにとっての良い香りはどのように選べば良いのでしょう。
「実はぺとのアロマテラピーと言っても、日本は品質敵意まだまだちゃんと選ばないと安心できるものばかりではありません。植物本来の香りを最大限に引き出しているものを選びましょう」
ーー具体的に代表的な香りの特徴を教えてください。
「例えば、ゼラニウムの華やかな香りが、私たち同様、犬の乱れたホルモンバランスも整えてくれます。また皮脂の分泌をおさえ、肌の状態を整えてくれます。
シダーウッドの香りは、体の巡りを整え、不安や緊張を和らげてくれます。そして虫除けにも適しているアロマです」
ーー今年は猛暑で8月に蚊があまりいなかったと言われていますが、9月に活発になる可能性がありますね。柑橘系は?
「柑橘系のタンジェリンは、ストレスを軽減させたり気分を落ち着かせてくれます。ただし柑橘系の精油は犬にとって好みが分かれるので、まずは一度試してみると良いでしょう。
そして王道のラベンダー。鎮静作用やリラックス作用があり、肌荒れや緊張感を和らげてくれます」
ーー様々な効果が期待できますね。ワンちゃんにはいつアロマを使うと良いでしょう。
「ワンちゃんは本能で生きていて、アロマを塗った時も純粋に受け取るので、機器も早い気がします。ブラッシングの時にアロマを使うと、良い関係が築けると思いますよ。
薬はその時は作用するかもしれませんが、逆に言えばなくなってしまうとまた不調を感じてしまうことがあります。普段から不調に打ち勝つ身体作りが必要ですよね。是非犬猫との生活にアロマを取り入れてみてください」
ROSIE DAYSのオーガニックアロマ ブラッシングスプレーは、3種類の香りをご用意しています。是非チェックしてみて!
CITRON BLOOMは、ベルガモット、ゼラニウム、オレンジフラワーブレンドの上品でフローラルな香り。お互いをHAPPYで明るい上向きな気分へと導きます。
WOODY MELTYは、タンジェリン、バニラ、シダーウッドの、まろやかで温かみのある香りがRELAXな気分へと導きます。
そしてHERB GARDENは、ラベンダー、ユーカリ、サンダルウッドは、清々しくハーバルでクリアな香りがREFLESHな気分へと導きます。 また、虫除け対策としてもおすすめです。
山川麻里奈
動物病院勤務/愛玩動物看護師&トリマー歴17年
日々たくさんの動物たちと向き合いながら、健康と安心を届けている。
PHAJペットアロマホームケア講師・ATHAドッグアロマコーチの資格を活かし、香りのケアで“こころとからだ”を整えるペットウェルネスにも取り組んでいる。